磁気活水器とは

「磁気活水器」とは、磁石の力で水を変化させると称するニセ科学装置です。
磁石を使うという一見して科学的な方法と、水に接触しないという安全性、フィルタ交換不要という経済性から1980年代に研究されたことがあります。
しかし、どのような条件でどのような効果が得られるのか、確定的な成果は得られていません。遠い将来に科学となることがあるかもしれませんが、2019年現在では製品化できるような理論・実験結果は存在しません。

また「活水」という言葉に科学的な定義がありません。
業者が勝手に「水が活性化された」と主張しているだけで、「水が美味しくなった」「水のクラスタが小さくなった」など、原因も成果も不明な宣伝文句だけが独り歩きしている状態です。
「活水」「水のクラスタ」という文言を使った商品は全て問題商法だと考えてください。

効果のない商品に対して公的機関から声明が出されたことがあります。

  • 公正取引委員会から一部の磁気活水器に対して排除命令
  • 東京都生活文化局から一部の磁気活水器に対して「効果なし」とのレポート
ただ、指摘を受けた商品は、指摘された文言だけを修正して販売が続いているのが現状です。
消費者は自らの判断で悪質な商品を見分ける必要があります。


Youtube「磁気活水器に効果なし」(Tokyo MX)

Wikipeidaより
磁気処理水(じきしょりすい、magnetic water)とは、磁気により磁化されたと称する水のことである。磁気活性水じきかっせいすい、活性水、磁気水、磁化水じかすいなどとも呼ばれる。 根拠のない効用をうたう磁気処理装置の販売業者があり、疑似科学との批判が存在する。2005年には取扱業者に対して公正取引委員会による排除命令が出されている。